医療大全
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がん患者会 家族も支える<5>遺族の悲しみに寄り添う
大切な人を亡くした悲しみに寄り添い、気持ちの整理を助ける「グリーフサポート」。NPO法人「杉並介護者応援団」(東京都杉並区)はこの春、がん患者の遺族らが中心となり、地域での取り組みを始めた。
同法人は、その名の通り、介護者同士の集いなどを開き、介護の愚痴を気軽に言い合い、介護の経験を伝えられる場を提供してきた。
活動を進める中で、家族をがんでみとった介護者らから、グリーフサポートを望む声が出てきたという。同法人理事長の北原 理良子 さん(73)も、自らの体験を通じて、その必要性を痛感していた。
2010年、夫を 膵臓 がんで亡くした。まだ63歳だった。妻として、同法人の運営や、訪問介護のヘルパーとして働く多忙な日々を送りながら、4年にわたる夫の闘病を支えた。
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