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がん患者会 家族も支える<4>経済的な負担減らす

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がん患者会 家族も支える<4>経済的な負担減らす

パンダハウスの広いリビングに立つ山本さん。胸に付けているのは、利用者に贈るパンダバッジ(福島市で)

 闘病にかかるお金は、医療費だけではない。家族も含め、通院の交通費や宿泊費の負担を減らす取り組みもある。

 認定NPO法人「パンダハウスを育てる会」は、1997年から、福島県立医大病院(福島市)で治療を受ける子どもや家族専用の宿泊施設を運営する。

 同大病院から車で5分ほどの緑濃い丘陵の住宅地に立つ「パンダハウス」だ。全7室あり、共用部には、自炊できるキッチンや、ソファやおもちゃが並ぶ広々したリビングもある。同法人理事長の山本佳子さんは、「わが家のようにくつろいでほしい」と話す。

 利用料は1室当たり1泊1000円、リネン類のクリーニング代が1人当たり500円。運営費は、会費や寄付でまかない、地域の多くのボランティアが清掃などを担ってくれるため、費用が抑えられる。

 料金の手頃さもあり、リピーターも多い。

 埼玉県の中学校教員、岩付祐樹さん(35)も家族で3回、宿泊した。

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