医療大全
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がん患者会 家族も支える<2>治療と育児 両立めざす
7月中旬の昼下がり、福岡市の複合施設の調理室に、親子連れ約20人が集まった。地元のNPO法人「がんのママをささえ隊ネットワークETERNAL BRIDGE」(福岡市)が、がんで闘病中の母親と、そのパートナーや子ども向けに開く料理教室の参加者だ。
この日は、管理栄養士らが指導し、2時間かけてニラまんじゅうやトマトスープなど4品を作った。
小学4年の松田 心繭 さん(10)は、初めて料理に挑戦、「上手にできたから早速、今晩からママを手伝いたい」と意気込んだ。約3年前に乳がんと診断された母の 妃美 さん(36)は、「体調が優れず、キッチンに立つのもつらい時がある。娘が手伝ってくれるのは、頼もしい」と、娘の成長を喜んだ。
料理教室で作る献立は、シンプルな手順で、めんつゆやスープのもとなど市販の調味料や冷凍食品を活用する。普段は料理をしない父親や子どもでも、気軽に作れるものばかりだ。
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