文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療大全

医療大全

変わる看護師<6>離島に戻る患者 搬送一任

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 一般の看護師より高度な診療技術や知識を習得した「診療看護師(ナースプラクティショナー=NP)」は、医師不足が深刻な離島の医療も支えている。

変わる看護師<6>離島に戻る患者 搬送一任

ヘリコプターに患者を運ぶ医療従事者ら(3日、長崎医療センターで。同センター提供)

 3日午後、国立病院機構長崎医療センター(長崎県大村市)から、100キロ以上離れた五島列島に向けて、ヘリコプターが飛び立った。脳卒中の治療を終えた70歳代女性を、地元の島に戻すためだ。

 「もうすぐ島につきますよ」

 機内では、NPの本田和也さん(36)が、ストレッチャーに横たわる女性に声をかけながら、顔色や血中の酸素飽和度などに変化がないか見守った。

 夕方、同センターに戻った本田さんは、「フライトの付き添いは私1人。容体を悪化させてはならないと、いつも緊張や責任を感じています。無事に住み慣れた島に送り届けられて、ほっとしています」と話した。

id=20220808-249-OYT8I50069,rev=2,headline=false,link=false,float=left,lineFeed=true

出発前に患者に声をかける本田さん(3日、長崎医療センターで。同センター提供)

 全国最多の離島がある長崎県では、同センターなどが、離島に住む患者の救急搬送を受け入れる。

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療大全の一覧を見る

最新記事