医療大全
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変わる看護師<6>離島に戻る患者 搬送一任
一般の看護師より高度な診療技術や知識を習得した「診療看護師(ナースプラクティショナー=NP)」は、医師不足が深刻な離島の医療も支えている。
3日午後、国立病院機構長崎医療センター(長崎県大村市)から、100キロ以上離れた五島列島に向けて、ヘリコプターが飛び立った。脳卒中の治療を終えた70歳代女性を、地元の島に戻すためだ。
「もうすぐ島につきますよ」
機内では、NPの本田和也さん(36)が、ストレッチャーに横たわる女性に声をかけながら、顔色や血中の酸素飽和度などに変化がないか見守った。
夕方、同センターに戻った本田さんは、「フライトの付き添いは私1人。容体を悪化させてはならないと、いつも緊張や責任を感じています。無事に住み慣れた島に送り届けられて、ほっとしています」と話した。
全国最多の離島がある長崎県では、同センターなどが、離島に住む患者の救急搬送を受け入れる。
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