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コロナ患者の診療報酬、保健所の処理追い付かず通知遅れ…14病院で1年以上保留
新型コロナウイルスに感染した入院患者の診療報酬について、医療機関が国などから支払いを受ける際に必要な番号の通知が、大阪市保健所で大幅に遅れていることがわかった。開業医らでつくる大阪府保険医協会が5日、医療機関へのアンケートで明らかにした。

大阪市役所
新型コロナの治療費は国費などで負担され、医療機関が支払いを受けるには、保健所から通知される患者ごとの番号を記した診療報酬明細書(レセプト)を提出する必要がある。
同協会によると、アンケートは7月23日~8月4日に実施し、府内510病院中60病院から回答があった。
各保健所から医療機関側に番号が通知されるまでの平均期間は1~3か月が大半だったが、市保健所の場合、21病院が7か月以上かかっていると回答。14病院で1年以上、20病院で半年以上、番号の通知遅れで保留しているレセプトがあった。
市保健所によると、入院患者の増加で処理が追いつかず、8月からは人員体制を今春の約3倍の26人に増強したとしている。
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