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新型コロナで発熱したけど、解熱鎮痛薬の「カロナール」が手に入りづらい どうしたらいい?

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 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。今、解熱鎮痛薬の「カロナール」が品薄になっていて、医療機関で処方しづらい状況になっています。手に入らない場合、どうすればよいでしょうか。

赤ちゃんから大人まで

新型コロナで発熱したけど、解熱鎮痛薬の「カロナール」が手に入りづらい どうしたらいい?

 カロナールは「アセトアミノフェン」という有効成分が入った解熱鎮痛薬で、病院やクリニックで処方されます。伊奈オリーブ薬局(埼玉県伊奈町)の薬剤師、宮野広美さんは「『解熱剤と言えば、カロナール』と思っている人が多く、実際にたくさんの人に使われています。錠剤だけでなくて粉薬やシロップ、座薬がそろい、乳幼児に対しても用量を調整することができます」と説明します。安全性も高く、解熱鎮痛薬として第一選択肢になっています。

 ただ、「第7波」が始まってから、カロナールの使用量がぐっと増えたといい、宮野さんは「7月下旬くらいから品薄の状態が続き、納入される量では追いつかなくなっています」と言います。

ほかの解熱鎮痛薬は

 発熱や喉の痛みがあった場合、カロナールがなければ、症状を取ることはできないのでしょうか。宮野さんは「アセトアミノフェンを含む解熱鎮痛薬は、ほかにもあり、薬局で購入できる市販薬もあります」と説明します。

 また、解熱鎮痛薬には、アセトアミノフェンを含むもの以外にも、イブプロフェンやロキソプロフェンといった有効成分を含む「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」があります。頭痛や生理痛などがある際に、これらの薬を飲んだことがある人もいるかもしれません。宮野さんは「カロナールがなくても、いつも飲んでいる薬があれば、それを服用してもらって問題ありません。ただ、妊娠をしている場合など、使用を控えなければいけないこともあり、飲む前にかかりつけの薬局に相談すると安心です」とアドバイスします。

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