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楢戸ひかる「シニアライフの羅針盤」

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重度の認知症があっても、その人らしく生きるには…理想を実現させたオランダの村を訪ねて(前編)

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 高齢化とともに、認知症になる人が増えていきます。これからの時代は、認知症になっても安心して生きていける社会を作っていくことが必要です。介護の取り組みが進むオランダには、「認知症であっても、その人らしく生きられる村」があります。今回、国内外の高齢者施設の事情に詳しい、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんにお誘いをいただき、訪ねました。

重度の認知症があっても、その人らしく生きるには…理想を実現させたオランダの村を訪ねて(前編)

イラスト:平松昭子

認知症と共に

 その村は、オランダの首都アムステルダムから車で30分ほどのところにある「hogeweyk(ホーゲワイ)」です。村のホームページを開くと、「normal life for people living with severe dementia」という一文が目に飛び込んできます。日本語訳をすると、「重度の認知症がある人の普通の生活」くらいでしょうか。

 severe dementia(重度の認知症)が「with」である――。この考え方に、とても共鳴しました。日本では「認知症の人」という言い方をしますが、認知症は症状の名称であって、人格や、その人自身を表す言葉ではないと思うからです。

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楢戸 ひかる(ならと・ひかる)

マネーライター
 1969年生まれ。大手商社に勤務後、90年代よりマネー記事を執筆。「誰もが安心してお金のことを学ぶ場」である「お金のリビング」を主宰。その入り口として、「ザックリ家計簿」ワークショップをオンラインにて開講中。詳しくはホームページ「主婦er」で。
 お金の記事だけでなく、「家族」や「暮らし」についてもコンテンツ更新中。

過去コラムはこちら

40代から備えよう「老後のお金」

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人生の最終段階

明るい介護

夫が3年前にレビー小体型認知症と診断され、夫との暮らしを充実させたいと考えながら毎日を過ごしています。記事にもあるように、認知症は発症しても寝た...

夫が3年前にレビー小体型認知症と診断され、夫との暮らしを充実させたいと考えながら毎日を過ごしています。記事にもあるように、認知症は発症しても寝たきりになるまでに長い時間があります。認知機能が落ちていくため、服の着方がわからなくなったり、現実と空想の区別がついていない時があったりと、健常者の人から見ればチグハグな感じの行動をとる時がありますが、ほぼ普通に暮らすことができます。しかし、ちょっとした間違いはいつ起こるか予測ができず、常に誰かが気を配らなくてはなりません。夫はアメリカ人で、私たちはニューヨークに住んでいます。身体的にはまだまだ健常で、認知能力の低下のために社会的な活動が衰えていく人への支援は、全くと言っていいほどありません。記事を読んで、オランダに移住したいと思ったほどです。日本でもアメリカでも、社会の高齢化がますます進み、認知症を始めとした「独立した生活に不都合がある」人たちが多くなっていくことは明白です。治療薬の開発だけでなく、社会構造そのものを変えていく必要を切実に感じています。このコラムを読んで、認知症を持つ人に対してどのように接するのが一番いいのか、日々体感している私の考えは間違っていなかったと心強く思いました。アメリカでそういった活動をしている団体や施設、これから探してみます! ありがとうございました。

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