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[女優 熊谷真実さん](下)還暦を過ぎて「今が一番元気」 やりたいことが多すぎて超多忙
女優・タレントの熊谷真実さんはコロナ禍を機に2年前、東京から元夫の故郷の浜松市に移住しました。離婚後も住み続け、仕事のかたわら、地元の新しい友人たちと野菜作りやバンド活動、SNSでの情報発信などに多忙な毎日を過ごしています。舞台のために東京滞在中の7月、還暦を過ぎて「今が一番元気かも」と前向きな生き方を語ってくれました。(聞き手・藤田勝 撮影・小倉和徳)
――浜松に住んでからユーチューブやインスタライブなどで積極的に情報発信していますね。
ユーチューブを始めたのは、東京と距離ができてしまったので自己表現の場がひとつ欲しかったからです。友だちが編集してくれるのですが、テレビ番組と違ってディレクターがいないので、その思いが入らない分、ダイレクトに熊谷真実が見られます(笑)。「ここ使ってよ」とか「ここで吹き出し入れて」とか何でも言えるので、すごく面白いです。
インスタライブはそれ以前から始めていたのですが、コロナ禍が続く中で、みなさんを元気にしたいということで、ほぼ休まずやっています。いつも200人ぐらいは見てくれているので、小劇場なら満席になる人数だなと思うと、やめられなくなってしまいました。
浜松は楽器の街 バンド仲間はプロ級
――バンドのライブの様子もユーチューブで拝見しました。
ライブハウスのオーナーが「真実ちゃん、バンドやろうよ」って言って集めてくれました。浜松は楽器の街なので、会社勤めしていらっしゃる方の中にもセミプロのような上手な方がいっぱいいらっしゃいます。だから外からプロを招かなくても、ライブハウスとかすごくはやっています。そういう街です。
プロにはなれなくても、何か音楽に関係する仕事がしたいと思って浜松に来る方が多いので、私のバンドの人たちもプロ級ですよ。それぞれの本来の仕事もあるので、練習は夜7時からとかになりますが。
――熊谷さんのボーカルもなかなかの迫力でしたが、歌の経験は?
還暦のときに吉幾三さんが曲を書いてくださって、一応CDも出ているんです(笑)。うまくなくても、好きなことをしたいと思っています。役者も同じで、うまい人を見たらきりがない。うまくても下手でも「私は私」って、還暦を過ぎて思えるようになりました。
以前はどうしても誰かと比べて「私は下手」とか思っていましたが、もう、好きなことをやって終わりにしたい(笑)。悔いのない人生を生きるには、やりたいことが多すぎて、すごく忙しいです。
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