タレント カルーセル麻紀さん
メディアなどでお馴染みの芸能人、有名人だって、一人の人間として病気や心身の不調と向き合っています。苦しかった経験や、病によって気付かされたことなど、率直な思いをお聞きします。
一病息災
[タレント カルーセル麻紀さん]血管の病気(3)動脈硬化の影響 脚にとどまらず 口の端からテキーラこぼす
血流が悪くなる動脈硬化の影響は、脚の病気にとどまらなかった。
新型コロナウイルスの感染が拡大していた2020年4月、寝酒のテキーラが、口の右端からこぼれた。
「少し疲れたのかな」と、さほど気にせずに眠った。
翌朝、庭の草むしりを終えた後、携帯電話が鳴った。連絡が途絶えていた旧友からだ。コロナにかかり重症化したが、無事に退院できたとの知らせだった。北海道に住む妹の様子が気になり電話をすると、逆に、「ろれつがおかしいわよ」と心配された。確かに、朝のコーヒーも、こぼれないよう、顎を押さえながら飲んでいた。
いつの間にか、電話の相手は看護師のめいっ子に。「おばちゃん、すぐに救急車を呼んで! 脳 梗塞 だから」と慌てふためいている。
「これからピザを食べるから明日にするわ」
そうのんきに答えたが、念のためにマネジャーに連絡、かかりつけの総合病院に入院することになった。
同居する姉が救急車を呼んでくれた。ストレッチャーに寝かされてからは、よく覚えていない。
かなり興奮していたようで、「あのピザはどうしたのかしら?」など、ずっとしゃべり続けていたという。そのうち、どんどんしゃべりづらくなり、頬の内側を何度もかんでしまった記憶はある。
磁気共鳴画像(MRI)検査で、脳梗塞を起こしていることがわかった。
タレント カルーセル 麻紀 さん(79)
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