一病息災
闘病記
[タレント カルーセル麻紀さん]血管の病気(2)医師から告げられた病名は…治療をしても再発 ネックは喫煙
右足の痛みに耐えられずに東京都内の総合病院を受診した2011年6月、医師から告げられたのは「 閉塞 性動脈硬化症」という病名だ。手や足の血管の弾力が失われて血流が悪化、しびれや痛みなどを引き起こす。放置すると足が 壊死 し、切断に至る恐れもある。
血管の詰まりを解消する治療を受けることになった。細い管(カテーテル)を右腕の肘の付け根から挿入し、鎖骨付近の血管や腹部大動脈を通して、太ももの付け根近くまで進めていく。患部をバルーン(風船)で広げた後に、ステントと呼ばれる金属製の筒を留置して血流を回復させた。
局所麻酔なので、意識はあった。「自分の体の中で血がシャワーみたいに流れていく感覚でした」
治療後、血液をサラサラにするための抗血小板薬とコレステロールを下げる薬を飲み始めた。
病気の原因となる動脈硬化の進行を抑えるには、生活習慣の改善も重要だ。
ネックは喫煙。1日2箱吸うヘビースモーカーで、医師には「言っても聞いてくれないかもしれませんが……。せめて減らしてください」と指導された。
一本でもたばこを減らそうと心がけたつもりだが、長年の習慣を改めるのは、なかなか難しい。ほぼ1年後に、左太ももの血管が詰まり、カテーテル治療を受けた。その後も、再発を繰り返しては治療を受けた。
「血管の病気は一筋縄ではいかないですね」
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タレント カルーセル 麻紀 さん(79)
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