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「ヤクルト1000」が手に入りにくい! 睡眠の質を高めるには、腸内細菌研究者の辨野義己さん「今こそ腸活に取り組むべきだ」

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「ヤクルト1000」が買えなくても睡眠の質は高められる 腸内細菌研究者の辨野義己さん「今こそ腸活に取り組むべきだ」

 ストレスを緩和して睡眠の質を高めてくれると評判の乳酸菌飲料「Yakult(ヤクルト)1000」は手に入りにくい状況が続いています。ほかの乳酸菌飲料はその代わりにならないのでしょうか。そもそも、なぜ乳酸菌を取ることで睡眠の質を高めることができるのか。腸内細菌研究の第一人者として知られる 辨野(べんの) 義己さんに、乳酸菌と眠りの関係や、腸活に取り組むべき理由について聞きました。(聞き手・山口千尋)

質の高い睡眠の鍵を握る幸せホルモン「セロトニン」は腸で作られる

――乳酸菌飲料「ヤクルト1000」(店頭商品は「Y1000」)が空前の大ヒットで、店頭では品薄の状態が続いています。

 この商品は1本に乳酸菌シロタ株が1000億個も入っています。乳酸菌には様々な種類があり、シロタ株は乳酸菌の一種、カゼイ菌の一菌株です。ヒトで考えると、菌の種類の違いはヒトとサルの違いのようなもので、菌株は個人の違いにあたります。人それぞれ能力が違うように、同じ菌でも株が異なると効果が変わります。

 生きた菌を賞味期限まで一定の高濃度で保ち続けるのはとても難しく、高い技術力が必要です。実現できたのはヤクルト社の地道な研究の成果だと思います。

――乳酸菌シロタ株は1930年、後にヤクルトの創始者となる医学博士の 代田(しろた) 稔氏が発見しました。生きたまま腸内に到達すると、ビフィズス菌を増やし、腸内の有害物質を減らす働きがあるといいます(出典:シロタ株.jp)。ヤクルト1000を飲み続けることで、眠りの質が向上すると言われているのはなぜですか。

 「セロトニン」という脳内物質の名前を聞いたことはありますか。幸せホルモンとも言われているのですが、この物質が関係している可能性があります。

 セロトニンは、睡眠を促す「メラトニン」という物質の原料になります。セロトニンは脳内で分泌されますが、全体の8~9割は腸管細胞で作られています。

乳製品乳酸菌飲料「Yakult(ヤクルト)1000」

乳酸菌飲料「Yakult(ヤクルト)1000」

 乳酸菌飲料を飲むことで腸内環境が改善し、腸管細胞の働きが活発になります。そうすると、セロトニンが多く作られ、結果としてメラトニンも増えて、眠りの質が高くなるのではないかと考えられます。

 まだ、未解明な点が多く、断定的なことは言えませんが、ヤクルト1000は菌の濃度がとても高いので、腸内でとてもよく働いているのではないでしょうか。

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