社会
社会
感染者数が急増、「BA・5」への置き換わりが拍車
感染者数が急増した要因について、専門家らは、ワクチン接種や感染によって得た免疫の働きの低下や、人と人との接触機会の増加が大きいと分析する。厚生労働省の助言機関は、オミクロン株の新系統「BA・5」への置き換わりが拍車をかけているとみている。BA・5は、これまで主流だったBA・2より感染力が約1・2倍強いとの報告もある。

厚労省
ただし、重症化しにくいオミクロン株の特性もあり、今のところ、医療は 逼迫 していない。内閣官房の集計によると、今月5日時点の病床使用率は、東京都で16%。30%を超えているのは、沖縄(48%)、熊本(33%)、島根(32%)の3県のみだ。ただし、現状では感染者の約半数を20歳代以下が占めるが、今後は若者から高齢者に広がり、重症者が増える恐れもある。
舘田一博・東邦大教授(感染症学)は「BA・5の感染力を考慮すると、感染対策への意識が緩んだままでは、急激な感染拡大につながる恐れもある。医療逼迫を招かぬよう、会話する際のマスク着用や換気など、個人個人が基本的な感染対策を改めて徹底することが重要だ」と指摘する。
【関連記事】