文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

教えて!ヨミドック

 病気や健康の疑問に、読売新聞の医療サイトのキャラクター、ヨミドックが答えます。

医療・健康・介護のニュース・解説

中高年の登山 注意点は?…経験者でも過信せず、事前に自分の体力・技術を知る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
中高年の登山 注意点は?…経験者でも過信せず、事前に自分の体力・技術を知る

   夏山シーズンだね。仕事を引退したし、久しぶりに山に登ってみようかな。

  ヨミドック  中高年に登山は人気ですね。ただ、警察庁の統計によると、遭難した人の8割近くが40歳以上です。60歳以上に限っても、遭難者の半分、死者・行方不明者の7割を占めます。心疾患などでの突然死もあります。

   え、そんなに。でも、私は若いときによく登っていたから大丈夫。

   経験があっても、若い頃より体力が衰え、持病がある人もいますよね。軽い転倒で骨折したり、予期せず体調が悪化したりします。

   油断しちゃだめだね。

   まず、年に1回は健康診断を受けてください。持病がある人は、登山中に病気が悪化する可能性があります。高血圧や不整脈などの心疾患がある人は、特に注意が必要です。主治医とよく相談し、症状が落ち着くまでは登山を控えましょう。山岳診療所でできることは、基本的には応急処置に限られます。

   体力作りのため、毎日ウォーキングしてるよ。

中高年の登山 注意点は?…経験者でも過信せず、事前に自分の体力・技術を知る

   よい心がけですが、平地のウォーキングだけで、登山に必要な筋力や持久力はつきません。本命の山に登るまで、2週間に1回程度、低い山でトレーニングしましょう。

 登山計画では、自分を過信せず、今の体力と技術に見合った山を選ぶのが重要です。

   どうすればいい?

   「体力度」と「技術度」で山をレベル分けした「山のグレーディング」が参考になります。各県のホームページで確認できます。難易度の低い山から段階的にレベルアップしていきましょう。

   誰かに相談したいな。

   「登山外来」など登山者を対象に検診をしている医療機関もあります。その内容は様々ですが、例えば「心肺運動負荷試験」といって、室内自転車に乗り、運動中の心電図、血圧、酸素飽和度などを調べる検査があります。

 実施している医療機関は限られますが、自分の体力を客観的に知ることができ、専門医がその人に合った山やペース配分を助言してくれます。

   ほかに注意点は?

   遭難時に捜索の手がかりとなるので、登山届は必ず提出してください。家族にも日程や登山ルートを伝えておきましょう。表を参考に、十分準備して臨んでください。(安藤奈々/取材協力=夏井裕明・日本女子体育大教授、市川智英・国際山岳医)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

教えて!ヨミドックの一覧を見る

最新記事