タレント カルーセル麻紀さん
一病息災
[タレント カルーセル麻紀さん]血管の病気(1)60歳代半ばで右のふくらはぎに痛み
15歳で家出をし、札幌市内のゲイバーで働き始めた。以来、酒とたばこは人生と切り離せないものになった。
自宅での寝酒は、テキーラやウォッカ。仲間と東京・銀座や大阪のなじみの店に繰り出せば、シャンパンのボトルを次々と空け、5~6軒はしご。締めにはアルコール度数の高いテキーラの杯を重ねて飲み明かす。たばこは1日2箱。そんな毎日でも大病とは無縁だった。
「不死身だ」と思っていたが、60歳代半ばになると、右のふくらはぎ付近に痛みを感じるようになった。そのうち、むくみや痛みで歩くのもつらくなってきた。
それでも、ディナーショーや舞台では高さ13センチのピンヒールで登場、歌や軽快なトークで場を沸かせた。
「気付かれなかったでしょうけど、痛くて痛くて」
いよいよひどくなったのは2011年に入ってからだ。ふくらはぎから太ももにかけて筋肉が落ち、お尻もしわだらけのような状態。近所のちょっとした坂道も上れない。
6月に、ペインクリニック科のある東京都内の総合病院を受診。検査の結果、右足首の血流が低下し、右太ももの付け根の先にある動脈が3センチほど詰まっていることも分かった。
「遅れたら、切断するところでしたよ」と説明する医師の言葉に驚いたものの、生活習慣を振り返れば、「やっちゃいけないということは全部やっていたな」と納得する部分もあった。
◇
タレント カルーセル 麻紀 さん(79)
【関連記事】