文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療大全

医療大全

脊髄損傷に挑む<3>再生医療 抱っこも出来た

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 4月上旬、東京都東村山市の自宅リビングで、児玉将平さん(32)はいすから床に立ち上がると、幼いわが子をひょいと抱き上げた。

 「この間はつえを使って駅まで歩きました」。自宅から最寄り駅までは健常者なら徒歩7、8分の距離だ。「20分かからないで着けましたよ」と笑う。

 児玉さんが 頸髄けいずい (首の脊髄)を損傷したのは、幼児向けのスポーツ教室で教えていた2019年12月。トランポリンの練習中に宙返りしようとして踏み切り方を誤り、首の後ろから落下した。

 「俺の脚、ついてる?」。そんな言葉が口をついて出た。首より下の感覚が全くなかった。

 救急車で運ばれた埼玉医大総合医療センター(埼玉県川越市)ですぐ手術を受け、10日余りたっておしりの一部にわずかな感覚が戻ってきたころ、札幌医大に転院した。再生医療製剤「ステミラック」の投与を受けるためだ。

 この薬は、同年春、けがから間もない脊髄損傷患者を対象に保険適用された。患者自身の骨髄液に含まれる間葉系幹細胞を採りだして培養し、静脈に点滴する。

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
読売新聞販売店から届いた招待状をご用意ください。

一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療大全の一覧を見る

最新記事