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脊髄損傷に挑む<2>高3ラガー完全まひ改善

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脊髄損傷に挑む<2>高3ラガー完全まひ改善

緊急手術のため患者を手術室に運ぶスタッフ。迅速な手術の実践には多くのスタッフの協力が欠かせない(埼玉医大総合医療センターで)

 埼玉医大総合医療センター(埼玉県川越市)教授の 井口いのくち 浩一さんらが、脊髄損傷の緊急手術に本格的に取り組み始めたのは2013年11月16日。県下一の進学校として知られる県立浦和高校が、全国高校ラグビー大会の埼玉県予選で優勝し、花園への切符を手にした日だ。54年ぶりの快挙となった試合中に倒れた一人の選手がドクターヘリで救急搬送された。

 3年生だった後藤寛和さん(27)だ。相手チームの選手にタックルして首を強く打ち、転倒。首から下の感覚が消えた。首の骨を脱臼し、 頸髄けいずい (首の脊髄)を損傷していた。

 病院で後藤さんを受け入れた井口さんは、心の中で念じ続けた。

 この子を治そう、絶対この子を治そう――。

 脱臼した骨の位置を戻して、すぐ手術に入った。ずれた首の骨が脊髄を圧迫しているのがまひの原因だから、一刻も早く圧を逃がしてやれば、首から下が完全にまひする最も重い障害は避けられる見込みがある。「うまくいけば、緊急手術の意義を院内で理解してもらえるかもしれない」――そんな思いもあった。

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