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脚本家 三谷幸喜さん

 メディアなどでお馴染みの芸能人、有名人だって、一人の人間として病気や心身の不調と向き合っています。苦しかった経験や、病によって気付かされたことなど、率直な思いをお聞きします。

一病息災

[脚本家 三谷幸喜さん]前立腺がん(4)「がん経験は、僕にとってプラス」…良い作品を作りたいとの思いは今まで以上に

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[脚本家 三谷幸喜さん]前立腺がん(4)「がん経験は、僕にとってプラス」…良い作品を作りたいとの思いは今まで以上に

 2021年10月、主治医の 頴川晋えがわしん さんとの対談本「ボクもたまにはがんになる」(幻冬舎)を出版し、前立腺がんを公表した。ちゃかさないと気が済まない性格ゆえ、随所にクスッと笑える部分も盛り込まれている。

 がん経験を本にまとめた理由は二つ。一つは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を書くために仕事を絞る中、収入が減るので「家計の足し」にするため。もう一つは、同じ病気になった人に「早期発見なら、前立腺がんはまったく怖くない」と伝えたかったからだ。

 そもそも「がん」とは何か。前立腺がんにはどんな治療法があり、患者は何を基準に選択すればよいか――。対談本では、患者の立場からの問いかけに、頴川さんが丁寧に答えていく。

 「せっかく本を出すなら、前立腺がんとはどんな病気なのか、一通りわかるようにしたかった」

 出版後、本を読んだ知人から「実は僕もなんです」と声をかけられ、心の距離が近づいたように感じた。

 前立腺がんとの付き合いは、まだまだ続く。現在は年2回、定期検査に通う。

 今の目標は、「代表作だ」と自信を持って息子に伝えられる作品をつくることだ。「良い作品を作りたいとの思いは今まで以上に強くなった。がんを経験したことは、僕にとってプラスだったと思います」(文・塩島祐子、写真・三浦邦彦)

脚本家  ()(たに)(こう)() さん(60)

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