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北朝鮮のコロナ発熱者、1日あたりで1万人を下回る…「第1波終わった」との見方
【ソウル=上杉洋司】北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、24日午後6時までの24時間で、新型コロナウイルスに関連し、約9610人が発熱したと報じた。1日あたりの発熱患者が1万人を下回るのは、5月12日に新型コロナ感染者を確認したと公表してから初めてだ。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=ロイター
朝鮮中央通信によると、1日あたりの発熱患者が最も多かったのは、5月中旬の約39万人で、その後、減少傾向が続いている。累計では、推計人口約2600万人の約18%にあたる約470万6190人が発熱し、少なくとも73人が死亡したとしている。
韓国の医療団体が22日に主催した新型コロナに関する講演会では、専門家から「(北朝鮮で)感染の第1波が終わったと見るのが、科学的に正しい」との意見が出た。ただ、他国同様に再流行があるのは確実なため、ワクチンの支援を急ぐべきだとの見解が示された。
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