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乳がんの発症リスク 高いのは「肥満」? それとも「やせ」?

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やせている人は、太らないといけないのか

 研究に関わった東京大乳腺・内分泌外科医師の小西孝明さんは「やせていれば病気になるリスクが低いと思われがちですが、研究結果を見る限りでは、乳がんの場合、そうとは言い切れないかもしれません」と指摘します。

 では、たくさん食べて、BMIの数値を高めていく必要はあるのでしょうか。小西さんは、「閉経前にやせていたとしても、体重を増やそうとする必要は全くありません」と強調します。

 その理由として、(1)BMIが低い場合の発症リスクについては、明確には分からなかった(2)肥満は閉経後、乳がんの確実なリスクとなり、乳がんの再発や死亡のリスクも高まると言われている――ことを挙げています。

 乳がん対策で大切なのは、乳がん検診を受けることと言います。国の指針では、40歳以上の人は2年に1度、マンモグラフィー(乳房エックス線撮影)による検査を受けることになっています。定期的に検診を受けることにより、がんを早期に見つけられる可能性が高くなります。

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