がんのサポーティブケア
医療・健康・介護のコラム
がん治療に伴う悪心・嘔吐、痛み、しびれ、外見の悩み…患者の闘病を支えるサポーティブケア
「科学する支持医療をめざして~病気を診ずして病人を診よ~」
日本で1年間に約100万人ががんになる時代。治療の進歩には目覚ましいものがありますが、抗がん剤の副作用をはじめ患者の心身や生活に及ぼす影響は小さくありません。そこで、がんや治療に伴う症状や悩みをできるだけ軽減し、患者の闘病を支えようというのがサポーティブケア(支持医療)です。
日本がんサポーティブケア学会の第7回学術集会が6月18、19日、海峡メッセ下関(山口県下関市)とオンライン併用で開かれました。慈恵医大病院腫瘍センター長の宇和川匡さんが会長を務める今大会のテーマは、「科学する支持医療をめざして~病気を診ずして病人を診よ~」です。
がんのサポーティブケアは、がんを告げられた時から治療中、終末期に至るまでを含むとされます。
がんに伴う栄養不良(悪液質)、悪心・嘔吐(おうと)、痛み、リハビリテーション、骨転移、サイコオンコロジー(精神腫瘍学)、サバイバーシップ、しびれ、妊娠・出産に関わる問題、口のトラブル、皮膚障害、リンパ浮腫、見た目のケア、心臓や腎臓の障害など、関連する症状なども多岐にわたります。
がんを専門とする医師だけでなく、がん以外の病気に携わる様々な診療科の医師のほか、看護師、薬剤師、歯科医師、栄養士、リハビリや心理の専門家など、たくさんの職種が関わるのも特徴です。
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