がんのサポーティブケア
医療・健康・介護のコラム
がん治療に伴う悪心・嘔吐、痛み、しびれ、外見の悩み…患者の闘病を支えるサポーティブケア
日本腫瘍循環器学会との合同企画
多くの発表が行われた第7回学術集会の中で、二つの「会長特別企画」セッションが開かれました。一つは、日本腫瘍循環器学会と合同での「Onco-Cardiologyにおけるがんサポーティブケア」です。
抗がん剤治療によって引き起こされる心筋症をはじめ、がんと循環器病の関係が近年、注目されています。2017年には学会も設立されました。がん治療医と循環器が専門の医師は従来、関わりが薄いとされてきましたが、がん支持医療という共通の方向性を持つ両学会が連携することは、今後の支持医療の発展に不可欠だとして、両者が連携して患者の診療にあたる重要性が指摘されています。
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脳卒中とがん(ストロークオンコロジー)も
また、循環器のほかにも、日本脳卒中学会との合同企画「脳卒中合併がん患者のケアと治療と連携のあり方~Stroke Oncologyの確立へ~」と題したセッションが開かれました。ストロークオンコロジーは、脳卒中と腫瘍学を組み合わせた言葉です。がんと脳卒中を併発した患者に対して、がん治療医と脳卒中に関わる医師との連携の必要性が提唱されています。
ちなみに、がん治療と他の医療との連携を表す「○○オンコロジー」や「オンコ○○ロジー」といった学際的な取り組みは、早くからあるサイコオンコロジーをはじめ、皮膚に関わるオンコダーマトロジーや、腎機能低下への対処や人工透析患者のがん治療などを支えるオンコネフロロジーといった分野も生まれています。
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