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一病息災

 メディアなどでお馴染みの芸能人、有名人だって、一人の人間として病気や心身の不調と向き合っています。苦しかった経験や、病によって気付かされたことなど、率直な思いをお聞きします。

闘病記

[脚本家 三谷幸喜さん]前立腺がん(3)「もう数年早くがんになっていたら、息子はいなかった」…神様にすごく感謝

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[脚本家 三谷幸喜さん]前立腺がん(3)「もう数年早くがんになっていたら、息子はいなかった」…神様にすごく感謝

 <「真田丸」は全50話あります。大河ドラマでいうと、僕の今日の手術は第何話目になりますか>

 2016年1月。前立腺がんの手術を受けた日の夕方、主治医にメールした。「全快という最終回が見えてきた、だいたい38話目あたりか」と想像していた。

 返事は<5話目くらい>。

 「まだそんな段階なのかって驚きました。先生からは一生付き合っていくと考えた方がいいとも言われましたね」

 退院後の“お付き合い”の中で特に大変だったのは、数か月に及んだオムツ生活だった。手術後の尿漏れは、ほとんどの患者が経験すると聞いて、覚悟はしていたものの、オムツをしていること自体に情けなさや、もの悲しさを感じた。

 舞台の稽古に参加した時は、「股間がモコモコしているので、周囲にオムツをはいていることがばれるのでは」と不安もあった。結局、気付いた人はいなかったようだ。

 手術により、子どもをつくることは難しくなった。「もう数年早くがんになっていたら、息子はいなかったのだと思うと、神様にすごく感謝しています」

 手術当時1歳だった息子は、小学生になった。一緒に本を読んだり、映画を見たり。「こんなに息が合う人とは出会ったことがない」と思うほど、一緒に過ごすのが楽しい。

 彼がもう少し大きくなったら、病気のことを伝えようと思っている。

脚本家  ()(たに)(こう)() さん(60)

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