医療ルネサンス
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原発不明がん<3>病変一つなら切除手術も
原発不明の転移がんでも手術を試みる場合がある。

トレーナーの指導を受けながら、体幹トレーニングを続ける女性
大阪府内のアルバイト女性(56)は昨年初め、おなかがしくしくと痛み、微熱が出た。2日ほどで治まったが、念のため近くのクリニックに行くと、「おなかにしこりのようなものがある」と言われた。CT(コンピューター断層撮影法)検査を受けると、内臓の背中側の後腹膜という場所に8センチ程度の腫瘍が見つかった。
胃や食道などに異常はみられず、血液がんの一種「悪性リンパ腫」が後腹膜に発生した可能性があると考えられ、地元の総合病院で、腫瘍を切除する手術を受けた。
だが、手術後、主治医に意外な言葉を告げられた。「腫瘍の組織を調べた結果、悪性リンパ腫とは別のタイプのがんでした。ただ、元のがんがどこにあるのかはわかりません」
子宮がん、咽頭がんなどの可能性も考えられたが、がん専門病院に行って調べても、元のがんは特定できず、「原発不明がん」と言われた。
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