文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療相談室

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

手根管症候群 手術避けたい

 整形外科で「 手根管しゅこんかん 症候群」と診断されました。左手の中指と薬指がしびれて、家事をするのも大変です。まだ手術はしたくないので、他の治療法や、進行を防ぐ方法を知りたいです。(80歳女性)

装具や注射、服薬 手を大事に

三上 容司 横浜労災病院長(横浜市港北区)

 手根管とは、手のひらの手首近くにある骨と 靱帯じんたい に囲まれたトンネルの部分のことです。その中を通る正中神経が圧迫されたために、指がしびれたり、親指を動かしづらくなったりするのが、手根管症候群です。

 更年期以降や妊娠・出産期の女性によく見られるほか、近年は高齢者の手根管症候群も増加しています。女性ホルモンの変化が影響しているとされています。

 症状は、親指から薬指までのしびれ、痛みで、進行すると物をつまむ動作がしづらくなります。夜間や明け方に症状が強くなるのが特徴で、手を振ると和らぐことが多いです。

 治療としては、装具療法、薬物療法、注射、手術などがあります。症状を和らげるため、手首を固定する装具を2~3か月間つけることがあります。しびれ、痛みが強い場合、局所麻酔薬やステロイド剤を注射したり、神経障害による痛みの治療薬を飲んだりします。

 悪化を防ぐため、日常生活では手を使いすぎないことが大切です。〈1〉料理をする際は、フライパンや鍋は両手で持つ〈2〉バッグはリュックなどにする〈3〉アイロンや掃除機などは左右の手を持ち替えながら使う――などを心がけてください。

 治療しても症状が改善しない、小銭を親指と人さし指でつまみづらいといった場合は、手術を考えてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療相談室 新着回答

一覧へ

相談を投稿する

・オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員と、一般会員+(ヨミドクターで有料登録している一般会員)です。

・読売IDをお持ちでない方は、下の「会員登録」のボタンをクリックして、手続きしてください。

・読売IDをお持ちの方は、「ログイン」してご利用ください。

  • 相談と回答は紙面に掲載されることもあります。すべての相談にはお答えできません。また、個別には回答いたしません。

直接相談する

24時間電話医療相談サービス

相談するには

・オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員と、一般会員+(ヨミドクターで有料登録している一般会員)に限ります。

・電話による医療相談は、読者会員、一般会員とも、有料(プラス)登録した会員が、24時間365日ご利用いただけます(相談料・通話料は無料)。


・有料登録すると、月額200円(税抜き)かかります。