一病息災
闘病記
[歌手 小林幸子さん]網膜剥離(4)自らの「ユーチューブ」チャンネル刷新…登録者数は約3か月で10万人突破
2019年9月に右目を網膜 剥離 で手術した。
手術の直後は、もっと順調に回復するものと思っていた。電気の赤い光が黒く見えてしまうなどの症状は少しずつよくなっているが、完全には戻っていない。
健康な左目ばかり使うので、とても疲れてしまう。
「でも、自分の病気は、自分で付き合っていかなきゃいけないと思っています」
そんな中でも、新しい仕事には常に意欲的に取り組む。10年ほど前からは動画サイトにも出演する。若い世代からは、ゲームの最後に登場する強敵や大物を意味する「ラスボス」の愛称で親しまれている。
コロナ禍にも負けない。昨年9月に自らの「ユーチューブ」チャンネルを刷新し、「小林幸子はYouTuBBA!!(ユーチューババア)」のタイトルで週2回、配信している。「初めて○○してみた」などの企画が人気で、チャンネル登録者数は約3か月で10万人を突破した。
「こんなに面白い世界があったなんて。これまで知らずに損したな、という感じ。根は、ただの面白がり屋です。元気にさせてもらって、生きている以上、楽しんでやっていきたい」
歌手という「基本」をしっかり持っているからこそ、これから先もジャンルを問わず、どんどん新しいパフォーマンスに挑戦していくつもりだ。(文・田村良彦、写真・木田諒一朗)
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歌手 小林幸子 さん(68)
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