医療ルネサンス
医療ルネサンス
発達障害の人と暮らす<4>質問攻め 「尋問みたい」
東京都の50歳代の女性は2020年夏、夫(50)とともに昭和大烏山病院(東京都世田谷区)を訪れた。夫は発達障害の一つ「自閉スペクトラム症(ASD)」と診断された。
「『やっぱり』と思う一方で、何を言っても伝わらない人だと告げられたようで、複雑な気持ちだった」。結婚から16年たっていた。
2人は同じ民間団体の講師として知り合った。「彼のピュアで優しく、まじめなところを好きになった」
しかし、一緒に暮らし始めると、彼の行動に戸惑った。体調が悪い時、気遣ってもくれずゲームに熱中する。言葉を額面通り受け止め、意図が伝わらない。
最もつらかったのは、結婚から6年目、妊娠中のことだ。夜中に大量に出血し、不安に襲われていた時、夫はいびきをかいて寝ていた。「この前の妊婦健診で、医師に『妊娠が継続できるか微妙だ』と言われたことを伝えていたのに。全然分かってない」
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
読売新聞販売店から届いた招待状をご用意ください。
一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。
【関連記事】