医療大全
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子宮頸がんとワクチン<6>接種と検診 両輪で患者減
Q&A
日本産婦人科医会がん対策委員会 アドバイザー 岩成治さん

1976年鳥取大卒。島根県立中央病院副院長などを歴任。島根県産婦人科医会会長。2020年から現職。
子宮 頸 がんを防ぐため、ワクチンと検診の役割はどう考えたらいいのか。島根県で検診の促進を主導してきた同県産婦人科医会会長の 岩成 治さんに聞いた。
――検診の現状は。
「国の指針では、20歳以上の女性に、2年に1回の検診が推奨されています。ただ、受診率は2019年で43・7%と決して高くはありません」
――検診方法はどんなものですか。
「子宮頸部の細胞を採取し、その形を見て異常がないかを病理医などが判断する『細胞診』と、採取した細胞から子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)のDNAを検出する『HPV検査』の2種類の方式があります」
――どう違うのですか。
「細胞診はそもそも細胞採取に失敗すれば、異常を見落としてしまいます。また、HPV検査はウイルス感染の有無はわかりますが、その細胞ががんの手前の『前がん病変』なのかなどはわかりません」
――一長一短ですね。どう使い分けるのですか。
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