東ちづる 山あり谷ありダイアリー
医療・健康・介護のコラム
「頭髪の薄い人」を見てひらめいた! 男子中学生が“愉快なクイズ”で場を凍らせる
正直すぎてお母さんは冷や汗
男子中学生とお母さんがエレベーターに乗ると、頭髪の薄い人もゾロゾロと乗り込んできました。彼はそのメンツを見て、愉快なクイズを思いついてしまいます。
「母さん!クイズです。この中にハゲは何人いるでしょうか!?」
と、天真らんまんに大声で出題。周りの人の目なんて一切気にしていません。
満員のエレベーターの中の空気が、一瞬で凍りつきます……。
さあ、これはなんの台本でしょうか?
これは、世田谷区が、発達障害の特性を知ってもらい、発達障害のある人が実力を発揮するためのヒントを提案する「ハッタツ 凸凹 あるある」啓発動画3本のうちの1本のシチュエーションなんです。そのうちの2本「 言われた通りにやったのに・・・の巻 」「 変化でパニックの巻 」は、バックナンバーをのぞいてくださいね!
この3本は、実際に起きたエピソードに基づいていて、どの動画も職場や日常生活などで当事者が直面する困り事について紹介しています。
制作は、私が代表を務める「まぜこぜの社会」をめざす一般社団法人Get in touchと、発達障害の当事者と家族の会であるNPO法人東京都自閉症協会が監修し、映像のプロフェッショナルにもご協力いただきました。
いちばん難航したのが、この「正直すぎて冷や汗の巻」です。
いわゆる「ハゲネタ」です。すでにこの段階でドキッとした方もいらっしゃるかもしれませんね。今の時代、とてもデリケートなネタです。できれば避けたほうがいい。しかし、これは実話で、発達障害の正直すぎるエピソードとしてはとてもわかりやすい。でも、頭髪が薄いことを気にしている人を傷つけることになるかもしれない。うーん、うーんと何度も悩み、いったんはボツにしました。ですが、このエピソードを超えるインパクトあるコンテンツを作るのも難しい。
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