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いつか赤ちゃんに会いたいあなたへ

医療・健康・介護のコラム

5年続いた不妊治療 受精卵も尽き、心も折れた後に起きた奇跡

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「夫もつらかったんだな」 不妊治療で深まった夫婦の絆 

 「正直いまだに信じられない、疑心暗鬼な感じです。夢? どこかに落とし穴が待っている? と思ってしまう。相当こじらせていますよね」とTさん。子どもと夫と私、犬を連れてお花見に出かけた時、夫がポツリと「やっとみんなで来られたなぁ」とつぶやいたそうです。「あぁ、夫もつらかったんだ。私たちは一緒に闘っていたんだなと思いました」と語るTさんは、とても穏やかな表情をしていました。

 「トータルで考えると不妊治療はつらかったけれど、子どもができてもできなかったとしても、私たち夫婦にとってはお互いの絆と理解を深めるために、あって良かったものだったなと思っています」

 長年こういう活動をしていると、本当に奇跡のようなお話を、時折お聞きします。「諦めた後、自然妊娠した」。おそらくごく少数派だとは思うのですが、可能性としてはゼロではないこともお伝えし、子どもを願う方々の希望の一つにしていただけたらと思います。(松本亜樹子 NPO法人Fine=ファイン=理事長)

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いつか赤ちゃんに会いたいあなたへ

松本 亜樹子(まつもと・あきこ)
NPO法人Fineファウンダー・理事/国際コーチング連盟マスター認定コーチ

松本亜樹子(まつもと あきこ)

 長崎市生まれ。不妊経験をきっかけとしてNPO法人Fine(~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~)を立ち上げ、不妊の環境向上等の自助活動を行なっている。自身は法人の事業に従事しながら、人材育成トレーナー(米国Gallup社認定ストレングス・コーチ、アンガーマネジメントコンサルタント等)、研修講師として活動している。著書に『不妊治療のやめどき』(WAVE出版)など。
Official site:http://coacham.biz/

野曽原 誉枝(のそはら・やすえ)
NPO法人Fine理事長

 福島県郡山市出身。NECに管理職として勤務しながら6年の不妊治療を経て男児を出産。2013年からNPO法人Fineに参画。14年9月に同法人理事、22年9月に理事長に就任。自らの不妊治療と仕事の両立の実体験をもとに、企業の従業員向け講演や、自治体向けの啓発活動、プレコンセプションケア推進に力を入れている。自身は、法人の事業に従事しながら、産後ドゥーラとして産後ケア活動をしている。

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