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あんしんゼミ

医療・健康・介護のコラム

祖母も利用している「介護保険」…サービスが必要な時に少ない負担で

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心身の衰え サポート

介護保険って?…サービス費用 社会で負担

 教授  今回は、介護保険について学びましょう。2000年に制度が始まった、比較的新しい社会保障の仕組みです。

 ゼミ生  祖母が介護サービスを利用していますが、どんなものか詳しく話を聞いたことがなくて……。

 教授  高齢になると、それまで自分でできていたことが難しくなることがあります。例えば、足腰が弱って買い物に行くのが大変になったり、心身の衰えによって料理や洗濯といった家事ができなくなったりします。でも、そんな時、ヘルパーが定期的にサポートに来てくれたら、住み慣れた場所でそのまま生活を続けられますよね。

 ゼミ生  それなら高齢の独り暮らしでも安心できそうですね。市役所からヘルパーが来てくれるんですよね?

 教授  ちょっと違います。ヘルパーの派遣やデイサービスなど個々のサービス提供は、介護事業者が行っています。自治体はこの仕組みの運営が役割。介護サービスを使いたい人が、どのくらい介護が必要かを見極めて、利用できるサービス量の上限を決めるほか、保険料の徴収などもしています。

 ゼミ生  なぜ「保険」なのですか?

 教授  介護が必要になる年齢や、どんなサービスを何回くらい利用するかは、人によって違います。費用がたくさんかかる人もいれば、少ない人もいる。でも、その時になってみなければわからないのでは、不安ですよね。

 介護保険は、必要になった時に少ない負担で介護サービスが受けられるように、利用者やその家族を社会全体で支える仕組みです。利用時の負担額は原則1割で、残りは40歳以上の人が納める保険料と税金で支払われます。

家族への支援 課題

 ゼミ生  保険料と税金か……。サービスを使う人が増えると、私たち若い世代の負担も増えませんか?

 教授  確かに利用者が少なければ支える側の負担は小さくなります。でも、必要なサービスを使わず、家族が介護を抱え込んでしまうのは問題です。介護が忙しくて仕事を続けられなくなったり、疲労で体調を崩したりしたら、その後の人生に影響が出かねません。実際、介護による離職者は年間10万人ほどと推計されています。介護が必要な高齢者は増加が見込まれますが、介護予防の取り組みとともに、家族への支援も大きな課題です。

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