歌手 小林幸子さん
一病息災
[歌手 小林幸子さん]網膜剥離(1)右目に黒い点が回っている…「今から手術しましょう」という医師の言葉に驚く
デビューから15年たった1979年、「おもいで酒」の大ヒットで一躍、人気歌手に。特別企画を含め34回の出場を重ねた大みそかのNHK紅白歌合戦では、誰もが目を見張るような豪華な衣装で話題を集めた。
自ら「検査フェチ」と呼ぶほど、健康には人一倍気を使ってきた。病気と言えば、小学生の時に虫垂炎の手術をしたくらい。大人になってからは、大病をしたことがなかった。テレビや各地の公演にと忙しく飛び回っていた。
右目に異変を感じたのは2019年9月。小さな黒い点が何個か、くるくると回っているのが見えた。ものの数秒で治まったため、様子をみることにしたが、「疲れ目? でも何か変だなあ」という嫌な感じを覚えた。
数日後、今度はもっと大きな丸い点が10個くらい表れた。しばらく消えず、目が回ってきた。さすがにまずいと思い、急いで受診した。
「幸子さん、今から手術しましょう」
診察をした医師の言葉に驚き、「ちょっと待ってください。何ですか?」と尋ねた。
「網膜 剥離 です」
名前は知っていたが、どんな病気かは分からなかった。翌週末に予定していたテレビの生放送を終えるまで、手術を延ばしたいとお願いした。
「それまで、間に合うかな?」。医師の言葉が胸に刺さった。
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歌手 小林幸子 さん(68)
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