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ぼうこう摘出の小倉智昭さんも提唱…男性トイレ個室にサニタリーボックス設置
福岡県古賀市は、公共施設の男性トイレの個室にサニタリーボックス(汚物入れ)=写真=を置く。前立腺がんやぼうこうがんの手術の影響で尿漏れ用パッドを使っている人のためだ。

市によると、これまで個室内にはパッドを捨てる場所がなく、外出先で困った人が個室外のごみ箱に捨てるケースもあった。がんでぼうこうを摘出したフリーアナウンサーの小倉智昭さんが、男性トイレにも汚物入れを置くよう声を上げたことでも注目されている。
市は、さいたま市がサニタリーボックスを導入したことをきっかけに検討を進め、今月中旬までに順次、市役所や市民体育館などの個室計50か所に置くことにした。
県内では年間4000人以上が前立腺、ぼうこうがんにかかっており、田辺一城市長は「日が当たりにくいが、当事者にとっては大きな問題。多様性を尊重し、一人一人にやさしいまちにしていく」と話している。
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