文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

社会

社会

誤診の産科医、有給休暇で不在時に陣痛促進剤の投与指示…新生児が死亡

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 石川県の輪島市立輪島病院(輪島市山岸町)と、運営する輪島市は6日、不適切な医療行為で昨年6月、入院した女性の新生児が死亡したと明らかにした。市は今年4月23日に約5800万円の損害賠償を支払うことで遺族と和解し、謝罪した。

誤診の産科医、有給休暇で不在時に陣痛促進剤の投与指示…新生児が死亡

謝罪する坂口市長(右から2人目)と市立輪島病院の品川誠院長(同3人目)(6日、輪島市役所で)

 市によると、女性は里帰り出産のために都内から戻っており、体調不良で同病院に入院した。妊婦の胎盤が通常より早く離れる「常位胎盤早期 剥離はくり 」だったが、主治医は早産と判断を誤った。

 その後、有給休暇を取って病院を離れていた主治医は、女性の容体が急変したとの連絡を受け、常位胎盤早期剥離の妊婦に投与してはいけない陣痛促進剤の投与を指示した。妊婦の同意を得た上で、主治医立ち会いの下、投与されるという本来の手順も守られなかった。

 帝王切開などの適切な処置が施されず、吸引 分娩ぶんべん で出産した新生児は、同県金沢市内の病院に搬送され死亡した。

 市は事故の背景について、産科医不足を挙げた。6年ほど前まで奥能登2市2町には産科医が3人いたが、医師の退職などで現在は市立輪島病院の1人のみに減った。ほかに問題発生時の情報共有の不足や、医師への負担集中も指摘し、再発防止のため、産科医不足の解消やカバー態勢の見直しを進めるとした。

 坂口茂市長は「遺族に心よりおわび申し上げます。二度と同じ事を繰り返すことがないよう、再発防止策の徹底と、市民のみなさんの信頼回復につながるよう、職員一同努めていきます」と述べた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

社会の一覧を見る

最新記事