Dr.夏秋の毒虫クリニック
医療・健康・介護のコラム
太ももは、毒虫たちの「皮膚レストラン」…50種類以上の虫に刺されたスペシャリストが放つ、目からウロコの新連載
積年のダニとの闘い
ゴールデンウィークが終わったら、梅雨も近いですね。
この時期、ゆううつな気分になるのは、降り続く雨のせいだけではありません。毎年、気温と湿度の上昇とともにやってきては、長雨のストレスを一気に倍増させる憎いヤツ。「ダニ」の季節でもあるのです。
私はこの10年以上、毎年悩まされています。彼らは、露出している手足ではなく、脇腹とか、内ももとか、布団の下に隠れている柔らかいところばかり狙って食いついてきます。蚊ならせいぜい2、3日でかゆみが引きますが、私の場合、ダニに食われると1週間以上、ひどいかゆみが続くのです。取材中でも、原稿を書いていても、とにかくかゆいので、仕事の効率もガタ落ちです。
枕も含め、全ての寝具に「親の敵か」というほど掃除機をかけまくり、マットレスの上には、ダニを集めて捕獲するというシートを何枚も敷きました。中の羽毛が傷むのも辞さず、照りつける太陽の下で布団を干したことも。畳用のダニ殺虫剤のノズルをマットレスに刺し、1本まるごと噴射するという荒技を繰り出したこともありますが、どれもほとんど効果なし……。「オマエの家はどれだけ不潔なのか」と思われそうで、人にもあまり話せずにいました。
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