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Dr.夏秋の毒虫クリニック

医療・健康・介護のコラム

太ももは、毒虫たちの「皮膚レストラン」…50種類以上の虫に刺されたスペシャリストが放つ、目からウロコの新連載

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寝室の掃除や布団の天日干しは的外れ? Dr.夏秋に学ぶ目からウロコのダニ対策

積年のダニとの闘い

 ゴールデンウィークが終わったら、梅雨も近いですね。

 この時期、ゆううつな気分になるのは、降り続く雨のせいだけではありません。毎年、気温と湿度の上昇とともにやってきては、長雨のストレスを一気に倍増させる憎いヤツ。「ダニ」の季節でもあるのです。

 私はこの10年以上、毎年悩まされています。彼らは、露出している手足ではなく、脇腹とか、内ももとか、布団の下に隠れている柔らかいところばかり狙って食いついてきます。蚊ならせいぜい2、3日でかゆみが引きますが、私の場合、ダニに食われると1週間以上、ひどいかゆみが続くのです。取材中でも、原稿を書いていても、とにかくかゆいので、仕事の効率もガタ落ちです。

 枕も含め、全ての寝具に「親の敵か」というほど掃除機をかけまくり、マットレスの上には、ダニを集めて捕獲するというシートを何枚も敷きました。中の羽毛が傷むのも辞さず、照りつける太陽の下で布団を干したことも。畳用のダニ殺虫剤のノズルをマットレスに刺し、1本まるごと噴射するという荒技を繰り出したこともありますが、どれもほとんど効果なし……。「オマエの家はどれだけ不潔なのか」と思われそうで、人にもあまり話せずにいました。

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夏秋 優(なつあき まさる)

 兵庫医科大学皮膚科学教授。1959年生まれ。カリフォルニア大学サンフランシスコ校皮膚科研究員、兵庫医科大学皮膚科学講師、助教授などを経て2021年より現職。日本衛生動物学会会長。主な専門分野は虫による皮膚疾患、皮膚疾患の漢方治療。主な著書に「Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎」(学研メディカル秀潤社)、「止々呂美哀歌」(NRC出版)、「医ダニ学図鑑」(共著、北隆館)、「衛生動物の事典」(共編著、朝倉書店)」など。

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