文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

Dr.夏秋の毒虫クリニック

 ハチや蚊、ダニ、毛虫……私たちの身の回りには、毒を持っていたり、感染症を媒介したりする怖い虫がいっぱい! そんなキケンな虫たちを愛してやまない兵庫医科大の夏秋優教授は、自らの太ももを「皮膚レストラン」として虫たちに提供。これまでに50種以上の虫に刺されながら深めた研究を基に、それぞれの虫の特徴と生態、人に及ぼす健康被害やその対策を解説します。毒虫だって、厳しい自然界を必死で生きる小さな命。人間側が被害を回避し、虫たちと共存するための知恵を学びましょう。

医療・健康・介護のコラム

悪いヤツらは天井裏からやってくる! 下腹部や太ももから血を吸う「エロダニ」の正体とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

「害虫」だって生きている

 皆さん、はじめまして。皮膚科医の夏秋優です。

 私は子どもの頃から大の虫好きでした。誰に教えられたわけでもなく、虫に興味を持ち、いつも虫を追いかけ、採集、飼育、観察、そして写真撮影などを行ってきました。そんな虫好きが高じて、虫による皮膚病を専門とする皮膚科医になったのです。

 私が子どもだった時代と比べると、日本の衛生環境は劇的に向上しました。その結果、ハエのようにあまり姿を見なくなった虫もいれば、蚊やゴキブリ、ダニなど、相変わらず身の回りにたくさん生息している虫もいます。

 人に被害や不快感を与える有害な虫は、できれば避けたいと思う方が大半でしょうが、人類にとって有害か無害かは別にして、これらの虫たちも必死に生き抜いている生物なのです。殺虫剤などで駆除するだけではなく、まずは彼らの生活の仕方や人類への被害の実情を知って、適切な対処法を実践することで、できる限りお互い平穏に暮らしていきたいものです。

 そこで今回から、長年にわたって虫とつき合ってきた皮膚科医の目線で、皆さんの日常生活に役立つ、虫にまつわるお話をご紹介いたします。

1 / 4

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

natsuaki-masaru_prof

夏秋 優(なつあき まさる)

 兵庫医科大学皮膚科学教授。1959年生まれ。カリフォルニア大学サンフランシスコ校皮膚科研究員、兵庫医科大学皮膚科学講師、助教授などを経て2021年より現職。日本衛生動物学会会長。主な専門分野は虫による皮膚疾患、皮膚疾患の漢方治療。主な著書に「Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎」(学研メディカル秀潤社)、「止々呂美哀歌」(NRC出版)、「医ダニ学図鑑」(共著、北隆館)、「衛生動物の事典」(共編著、朝倉書店)」など。

Dr.夏秋の毒虫クリニックの一覧を見る

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、読売新聞オンライン、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事