常喜眞理「女のココロとカラダ講座」
医療・健康・介護のコラム
関節が腫れて指が曲がるヘバーデン結節・ブシャール結節…エクオールの効果に期待、おしゃれなリングでテーピングも
指のつけ根が腫れる関節リウマチ
40歳代前半のSさんは、指の関節が腫れて指が曲がってきたと来院された。整形外科を受診し変形性関節症と診断されたが、内臓の病気と関連しているのかもしれないと心配になって来院したという。
手指の先に近い関節がいずれも少し赤みを帯び、硬くなって腫れていた。特に右手の小指に痛みが強いようだった。腫れているところが骨と同じように硬くなっている。整形外科の先生の診断からも関節リウマチの可能性は低く、関連する内臓疾患はないであろうことをSさんに説明した上で、念のため血液検査を行った。
内臓疾患も関連
関節リウマチでは、リウマチ因子(RF)、抗CCP抗体、炎症反応(CRP)などの異常を認める。Sさんは関節リウマチの関連項目、肝臓や腎臓機能などの内臓機能を示す数値にも異常は認められなかった。
関節リウマチとは、免疫の異常により関節が炎症を起こし、腫れや痛みを生じる疾患だ。他の免疫系の病気が合併することもあり、放っておくと進行して関節が変形や機能障害を起こすため早期発見が大事だ。女性に多い疾患で、手指に症状が出る場合は指のつけ根が多く、患部は赤く腫れるが、少し柔らかい感触だ。
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