東ちづる 山あり谷ありダイアリー
医療・健康・介護のコラム
その蛇口じゃなくちゃダメ! 無言の圧で男子をどかす…わかってほしい発達障害の「こだわり」
当事者がNGなしの好演
さあ、今回ご紹介する「ハッタツ 凸凹 あるある」の動画は、「変化でパニックの巻」です。
舞台は学校です。
美術の時間、うっかり制服を絵の具で汚してしまった高校生の愛子さんは、絵の具を落とすため「いつも使う水道」に向かいます。
ところが、「いつも使う水道」には、パレットを洗う同級生が!
愛子さんは他の水道を使おうとはしません。しかも、その同級生に無言のプレッシャーをかけています。プレッシャーにひるんだ同級生が去った後、「いつもの水道」を使うことができました。愛子さんはとても満足している様子。
教室にもどる愛子さん。ゴミを捨てようと思っていたのですが、教室は掃除中。「いつもの場所」にゴミ箱がない! 愛子さんは「きゃあああ」とパニック状態で座りこんでしまいました。
いかがでしたか? おもしろかったでしょ? またもや自画自賛です(笑)。
実は、この生徒役の出演者は全員、発達障害の当事者の皆さんなんです!
専門家や立派な肩書の方々がそろったシンポジウムももちろん有効なのですが、「私たちのことを私たち抜きで語らないで」という当事者の人たちの声は少なくないので、「今回は一緒につくろう!」となりました。
俳優が本業なのは、私だけ。あとは全員、お芝居は素人さん。「何度NGが出ても頑張ろう!」と密かに覚悟をしていましたが、NGは一切なし。皆さんのとてもナチュラルな演技に、映像スタッフ一同ビックリと感動でした。
2 / 3
【関連記事】
※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。
※個人情報は書き込まないでください。