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Dr.三島の「眠ってトクする最新科学」

医療・健康・介護のコラム

「たびたび恐ろしい悪夢を見る」は病気。元気な日常生活を送るための治療も

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 こんにちは。精神科医で睡眠専門医の三島和夫です。睡眠と健康に関する皆さんからのご質問に科学的見地からビシバシお答えします。

 悪夢は誰しも見た経験があると思います。悪夢は子どもに多く、成長とともにその頻度は減りますが、大人になっても悪夢をしばしば見る人がいます。程度が強い場合は「悪夢障害」と呼ばれ、メンタルヘルスへの悪影響にも気を付けなくてはなりません。

大人の3%前後が週1以上の悪夢に

「たびたび恐ろしい悪夢を見る」は病気。元気な日常生活を送るための治療も

 悪夢は、何者かに追いかけられる、怖い動物に襲われる、近しい人が亡くなる、迷子になる、高いところから落ちるなど人によって様々です。悪夢はその人の潜在的な欲望や不安の表れだという学説もありますが、睡眠科学的には根拠がないとする考えが主流です。

 これまでの調査研究によれば、子どもの約70%は悪夢を見ています。小学校低学年頃がピークで、時には親が心配になるほど強烈な悪夢を見ることが分かっています。読者の中にも、お子さんが夜中に怖い夢を見て泣きじゃくったことで、自分も目を覚ました経験をお持ちの方がおられるのではないでしょうか。

 一般的に成長するにつれてその頻度は減ってきますが、逆に、大人の3%前後の方は週に1回以上悪夢を見ることも分かっています。このように頻回に悪夢を見るようになると、夢体験にとどまらず睡眠の質やメンタルヘルス、社会生活にも大きな悪影響が生じることが多いため、「病気」と定義されます。

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三島和夫(みしま・かずお)

秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 教授

 1987年、秋田大学医学部卒業。同大助教授、米国バージニア大学時間生物学研究センター研究員、スタンフォード大学睡眠研究センター客員准教授、国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部部長を経て、2018年より現職。日本睡眠学会理事、日本時間生物学会理事。著書に『不眠症治療のパラダイムシフト』(編著、医薬ジャーナル社)、『やってはいけない眠り方』(青春新書プレイブックス)、『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』(共著、日経BP社)などがある。

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