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田村専門委員の「まるごと医療」

医療・健康・介護のコラム

失語症とはどんな病気 多くは脳血管障害の後遺症 認知症とは違う

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話し言葉、書き言葉の両方に障害

失語症とはどんな病気 大半が脳血管障害や脳外傷の後遺症 認知症とは違う

(西脇恵子さん作成)

――どんな症状が出るのでしょうか。

 話をする時、例えば「バナナ」と伝えようとする場合、頭の中にバナナのイメージ(意味)を浮かべて、「バナナ」という言葉(シンボル)を発し、音を聞いた相手に「バナナ」という意味が伝わります。

 考えていることの意味を言葉というシンボルに変えて人に伝える、受け取る方はシンボルから意味を抽出するというのが、言葉を操作するということです。失語症になると、こういった言葉のやりとりが難しくなります。

――失語症というと、「言葉が出てこない」イメージがありますが、違うのでしょうか。

失語症とはどんな病気 大半が脳血管障害や脳外傷の後遺症 認知症とは違う

(西脇恵子さん作成)

 言葉には、話し言葉(音声言語)と書き言葉(文字言語)があります。失語症のある人は、言葉の意味をシンボルに重ね合わせることが難しいので、話し言葉だけでなく書き言葉の意味も理解することが難しくなります。

 話し言葉なら「話す」「聴いて理解する」、書き言葉なら「書く」「読んで理解する」という四つの機能が、人によって程度の違いはありますが、多かれ少なかれ障害されます。

 ちなみに、言葉の意味は分かるけど発することができない「構音障害」は、脳の言語野の障害ではなく運動障害のひとつです。失語症とは違って、話すこと以外の、聴いて理解することや書き言葉を使うことは障害されません。

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田村 良彦(たむら・よしひこ)

 読売新聞東京本社メディア局専門委員。1986年早稲田大学政治経済学部卒、同年読売新聞東京本社入社。97年から編集局医療情報室(現・医療部)で連載「医療ルネサンス」「病院の実力」などを担当。西部本社社会部次長兼編集委員、東京本社編集委員(医療部)などを経て2019年6月から現職。

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