伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
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冷凍ハンバーグのスープ煮…調理済み食品の使用をおすすめ
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
「高齢になると、肉料理の摂取頻度が少なくなる」と聞いて、みなさんはどんな理由を考えますか?
脂っこいものが苦手になるから、魚の方があっさりしていて食べやすいから…などが思い浮かぶでしょうか。もちろんそれも間違いではありません。
実際に、栄養相談の場面で、高齢の方の食事内容の聞き取りをしていると、肉料理を食べる頻度が少ない方に出会うことがあります。その理由を聞くと「肉は嫌いじゃないけど、硬くて食べにくい」「一人暮らしだから、肉は1パック買っても残ってしまう」「肉を調理するのがおっくう」など、味覚や 嗜好 というより、生活状況が原因で避けている内容が多いのです。そして多くの場合に「肉=生鮮肉」と考えていることも肉料理を避ける一因となっているようです。
そのような場合には、今回使用した冷凍ハンバーグのような調理済みの食品を使うことをおすすめしています。その理由はコンビニやスーパーでも購入でき、買ってきてすぐに使わなくてもいいこと、使用量を簡単に増減できること、比較的軟らかいものが多いことがあります。
今回のレシピでは、より簡単にできるよう、冷凍のカット野菜とカップスープのもとを使用していますが、おうちにある残り物の野菜や、調味料で作ってもよいですね。ハンバーグは食べる人の機能に応じて半分や1/4に切りましょう。
手軽に肉を食べられるよう、冷凍食品を使用してみてはいかがでしょうか。
[作り方]
(1) 小鍋に水を入れて火にかける。沸騰したら冷凍野菜とミニハンバーグを入れて蓋をし、弱い沸騰が続く火加減で5~7分程度煮る(野菜とハンバーグの軟らかさはお好みで加減する)。
(2) 一度火を止めてカップスープのもとを加えて混ぜ、再度火にかけて2~3分煮る。
(3) 器に盛り付けてできあがり。
※かむ、のみ込む機能には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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