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医療ルネサンス

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アルコール依存症<2>仲間と断酒 生きる支え

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アルコール依存症<2>仲間と断酒 生きる支え

飲酒の体験談を話す白井さん(左)。人に迷惑をかけた過去を振り返り、自らに飲まないよう言い聞かせるという

 「次もしらふで会いましょう」が合言葉――。千葉県の会社員、白井克弘さん(45)は、毎週アルコール依存症の当事者団体「断酒会」に通い、8年間、酒を断ち続けている。

 白井さんは32歳の時、転勤を機に一人暮らしを始め、毎週末、居酒屋で大酒を飲むようになった。その後の4年間で、劇症肝炎などを起こして計5回入院。医師の勧めで2013年10月、地元の断酒会に入会した。

 会合は退屈に感じた。会の帰りにコンビニに寄り、ビール1缶を空けたとたん、飲むのをやめられない状態に陥った。12月にはアルコール依存症の専門病院に入院し、3か月間、昼は院内で講義を受け、夜は断酒会に通う日々を送った。

 「あなたは『飲酒のブレーキ』が壊れた状態。お酒と縁を切るのが体を守る唯一の道です」。主治医から、退院後も会合に欠かさず通うよう指示された。

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