ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[女優 財前直見さん](下)実家の山畑で収穫した季節の味覚を母直伝のレシピで
「お水の花道」をはじめ数々のドラマや映画に出演し、シリアスからコメディーまで幅広い役柄を演じて人気の女優、財前直見さん。40歳の時に長男を出産したのを機に、故郷の大分県に移住して15年になります。息子と日常を過ごす大分では「母親」として、仕事のために上京する際には「女優」として、家庭と仕事を両立。最近では自然あふれる田舎での暮らしぶりや、実家の山や畑で収穫した食材による手作りの「食」を紹介した本も話題です。近況などを伺いました。(聞き手・田村良彦、撮影・中山博敬)
1800坪の畑に1800坪の山
――大分での暮らしぶりを教えてください。
ふだんは大分市内の自宅で、両親と4月から高校生になる息子の4人で暮らしています。少し離れた国東半島の杵築(きつき)市というところに、財前家の山や畑があり、季節の折々に父が育てた作物の収穫の手伝いに行きます。
――「1800坪の田んぼに1800坪の畑、1800坪の山」があると、昨年出版された本「直見工房」(宝島社)に書いてあるのを読んで、その広さにびっくりしました。
農家だった私の祖父が亡くなった後、父が引き継いだ財前家の土地なんです。田んぼは営農集団の方が借りてくれているんですけど、あとは父がほとんど趣味で作物を育てたり、山を手入れしたりしています。
農作物を売って商売にしているわけではなく、家族4人が食べるだけなので、採れたものは母から教わったレシピで調理し、加工品にしていただきます。
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