医療大全
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コロナ第6波 病床逼迫<1>入院の高齢者 体力が低下
東京都内で新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が適用されていた3月中旬、玉川病院(東京都世田谷区)の病棟では、車いすの男性患者(80)が、リハビリを受けていた。やせ細った手で、廊下の手すりをつかみ、ゆっくりと立ち上がり、小さな歩幅で2メートル弱を進んだ。
「やっと歩けましたね」
理学療法士はそう声をかけながら、男性の腰を支え、再び車いすに座らせた。
以前は、一人で身の回りのことができていた。だが、2月後半、新型コロナに感染し発熱、同病院に入院した。2週間ほどでコロナは陰性になったが、妻の待つ自宅にすぐに戻るのは難しかった。入院生活で寝たきりが続き、全身の筋肉が落ちてしまったからだ。
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