文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療大全

医療大全

コロナ第6波 病床逼迫<1>入院の高齢者 体力が低下

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
コロナ第6波 病床逼迫<1>入院の高齢者 体力が低下

理学療法士に支えられ、歩く練習をする男性(15日、東京都世田谷区の玉川病院で)=関口寛人撮影

 東京都内で新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が適用されていた3月中旬、玉川病院(東京都世田谷区)の病棟では、車いすの男性患者(80)が、リハビリを受けていた。やせ細った手で、廊下の手すりをつかみ、ゆっくりと立ち上がり、小さな歩幅で2メートル弱を進んだ。

 「やっと歩けましたね」

 理学療法士はそう声をかけながら、男性の腰を支え、再び車いすに座らせた。

 以前は、一人で身の回りのことができていた。だが、2月後半、新型コロナに感染し発熱、同病院に入院した。2週間ほどでコロナは陰性になったが、妻の待つ自宅にすぐに戻るのは難しかった。入院生活で寝たきりが続き、全身の筋肉が落ちてしまったからだ。

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療大全の一覧を見る

最新記事