オリックス・バファローズ選手 安達了一さん
一病息災
[オリックス・バファローズ選手 安達了一さん]潰瘍性大腸炎(3)守備中に体に力が入らなくなり交代…体調管理を徹底
何ともない日もあれば、朝から下痢に悩まされる日もある。国指定の難病「潰瘍性大腸炎」はそういう病気だ。
診断から6年たった今、炎症を抑える薬を1日3回飲むが、「体調はその日次第です」という。ストレスをためないことを心がけるが、勝負の世界にいれば、そうもいかない。打撃不振になれば、自然と腹が立つ。
試合に出たいと思って、無理をしたこともあった。2017年シーズンは、開幕から出場を続けてきたが、5月に体調を崩した。食事がとれず、体の力も入らなくなり、出場選手登録を抹消された。
自宅で静養中、試合をテレビ観戦して、思わず声をあげた。チームメートたちが自身の背番号「3」の入った赤いリストバンドを身に着けている。同い年で仲がよいT―岡田選手のアイデアだと知り、無料通信アプリ「 LINE 」で「ありがとう」と感謝のメッセージを送った。
一度復帰したものの、8月にも守備中に、体に力が入らなくなり、途中交代した。9月末に再入院、点滴などの治療で回復したが、オフは外食を控え、体調の管理を徹底した。
18年2月、宮崎キャンプ中、知人のつてを頼ってやってきた、同じ病気を患う小学生を励ました。国内の患者は22万人と推計されるが、幼少期の発症も珍しくない。プレーで同じ病気と闘う子どもたちを喜ばせたいという思いが強まった。
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プロ野球 オリックス・バファローズ選手 安達了一さん(34)
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