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医療・健康・介護のニュース・解説
災害発生 離れて暮らす高齢の両親が心配…リスクを知り避難場所の確認を
Q 各地で災害が起きるたび、離れて暮らす高齢の両親が心配になります。
A 両親の住む家の災害リスクと避難場所を確認しましょう。自治体が作っているハザードマップを見ると、洪水や土砂災害などで被害が発生する危険性を確認できます。避難先は、指定された避難場所にするのか、安全な地域にある親戚や知人の家なのかを相談することも大切です。自宅が安全な地域にある場合、自宅にとどまり、上の階に移動することなども選択肢です。
Q 災害時に両親だけで避難するのは難しそうです。
A 避難に支援が必要な高齢者や障害者らが避難する方法などを事前に決める「個別避難計画」の作成が、昨年から市区町村の努力義務になりました。計画では、避難先や経路、避難を手助けしてくれる人などを決めておきます。
作成してもらうには、避難に支援が必要な人として、自治体がつくる名簿に載っていることが前提です。掲載基準は、介護の必要性や同居家族の有無など、自治体ごとに異なります。作成は、地域の人らと話し合います。民生委員や自主防災組織などが中心となったり、福祉の専門職が助言してくれたりする自治体もあります。ただ、作成を担う人の不足などで、全て作成済みの自治体は2020年10月現在、1割にとどまります。
Q 災害が迫った場合、どの時点で行動すべきでしょうか。
A 災害の恐れがあるレベル3では、自治体が出す「高齢者等避難」で高齢者や障害者は危険な場所から避難します。普段から防災訓練に参加するなどして、地域の人から気にかけてもらえる関係を作ることが大切です。
◎「あんしんノート」は今回で終わります。
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