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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

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サトイモ入りのしっとり卯の花…パサつきばらけやすい食材、つなぎでまとめる

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 こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 皆さんは「 () の花の煮物を食べると、のどに引っかかるような感じがするなぁ」と思ったことはありませんか? 私は時々、食べた後、すぐに飲み物で流し込みたくなったり、他の食べ物を口に入れて、すっきりさせたくなることがあります。そして、「やっぱり、大豆の搾りかすなんだな」と実感してしまいます。

 この連載で何度もお伝えしているように、パサついたり、ばらけやすい食材は、つなぎになるような食材でまとめると、食べやすくなります。

 今回のレシピでは、つぶしたサトイモをつなぎにして、食べやすい卯の花煮に仕上げます。また、少し多めの油でいり煮にすることで、脂質の滑らかさが加わり、よりしっとりした口当たりになります。

 ポイントは、サトイモを十分軟らかくしてからつぶすこと。具材となる野菜も、ゴボウやコンニャクなど、硬い物ではなく、煮ると軟らかくなるニンジンやダイコン、カブなどを使用することです。

 サトイモは、冷凍でも生でも構いません。お総菜や作り置きのサトイモの煮物を使用してもよいですが、その際には、味付けを控えめにしましょう。

[作り方]

(1) 冷凍サトイモは軟らかくゆでて、つぶしておく。ニンジンは2cm長さの太めの千切り、ダイコンも同様に切る。コネギは2mm幅の小口切りにする。

(2) 鍋に分量の1/3の油を加えて中火で熱し、ニンジンとダイコンをいためる。油が回ったら、(A)を加えて野菜が好みの軟らかさになるまで煮る(水分は適宜加える)。

(3) 一度火を止め、おからとつぶしたサトイモをを加える。さらに、2/3量の油と(B)の調味料をすべて加え、ヘラで全体をしっかりと混ぜ合わせてから、中火にかける。鍋肌から煮汁が沸いてきたら、火を少し弱めて7~10分程度へらで混ぜながら煮る。

(4) 最後に刻んだコネギを加えて、ひと混ぜして出来上がりです。

※かむ、飲みこむ力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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