記者出前レク
回想サロン
大阪万博のおかげで新婚旅行は長旅に~埼玉・富士見市で出前レク
よみうり回想サロンの出前レクが、2月18日、埼玉県富士見市のふじみ野交流センターで開かれました。市内の男女21人が参加しました。
会場では新型コロナウイルスの感染防止のため、マスク着用のほか、座席の間隔を空けるなどの対策もとられました。
読売新聞クロスメディア部の田中真奈美記者が進行役となり、昭和40年代を振り返りました。
昭和40年代の初めに大流行したミニスカートの話題では、70歳代の女性が「ミニスカートをはいていましたが、子育て中だったので、立ったりしゃがんだりした時、下着が見えるのではないかと常に気にしていました」と苦笑しながら話してくれました。また、当時、洋裁学校へ通っていたという女性は、「学校のコンテスト参加のためにミニスカートをたくさん作りました」と誇らしげに話すなど、女性陣のミニスカート談議に花が咲きました。
昭和45年に開催された大阪万博の映像が流れると、参加者全員が食い入るように見入り、うなずきながら懐かしむ様子が見られました。3日間、会場へ足を運んだという女性は、「どのパビリオンも長蛇の列。どれが良かったのか印象に残らないほど混雑していて、疲れ果てた思い出だけがよみがえります」と話していました。 また、万博が開幕した昭和45年3月14日に婚姻届を提出したという女性は、「当時の新婚旅行先は宮崎県の日南が定番でしたが、万博開催のため飛行機も新幹線も予約が取れませんでした。夜行列車で九州へ入り、まず別府で温泉に入り、それからやっと日南にたどり着きました」と、長旅になった新婚旅行と大阪万博は切り離せない、忘れられない思い出だと語ってくれました。

「ザ・ビートルズ来日」など昭和40年代の話題で盛り上がった記者出前レク(2月18日、埼玉・富士見市のふじみ野交流センターで)
また、この時期の「ボウリングブーム」の話になると、70歳代の男性が「自分の指の大きさに合わせてオーダーメイドしたマイボールを今も持っている」と話しました。会社勤めだったという女性は「若い頃、接待ボウリングによく誘われていた」という話もしてくれました。現在の「接待ゴルフ」に相当するものだったようです。
田中記者の介護体験に共感広がる
最後に、認知症の母親の介護を8年続けている田中記者が、「母は一年一年、できなくなることが増えてくる。どうしてもっと早く気づいてやれなかったのかと悔やまれます」と、自身の体験を紹介。「同じことを何度も繰り返して言ったり、物忘れが頻繁になったりしていると感じたら、一度検査受診をすすめます」と呼び掛けると、「人ごとではなく、自身の物忘れも増えているので心配です」「認知症に備える知識を学ぶことができて、ためになった」という声が上がりました。
参加者からは、懐かしい記事や映像を見て、地元の参加者の昔の思い出話などを聞くこともできて、楽しい時間だった。時々、昔のことを思い出すことも大切だと思ったとの感想も寄せられました。
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