町田忍の昭和回想
回想サロン
交差点 曲がりますよと アポロ出す
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
方向指示器
ウィンカーが普及する前は、「アポロ」と呼ばれる方向指示器が車やオート三輪などに付いていた。
運転席のスイッチを押すと、フロント窓の脇あたりに付いていた樹脂カバーの中から、赤く発光する矢羽根が真横に飛び出し、左折や右折を知らせる仕組みだ。
その呼び名は、アポロ工業という会社がほぼ独占的に作っていたことに由来する。実はこの会社、私の家のそばに工場があったのでよく覚えている。
昭和40年代には姿を消し始めたが、バスやトラックなどは比較的後々まで、アポロ装着車が使われ続けていた。写真は九州で撮った、今なお現役のアポロ付き観光バスのもの。レトロな魅力が、お客さんに好評だという。
【関連記事】
※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。
※個人情報は書き込まないでください。