文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

平たこ焼き…「ひらたこやき」と読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 小学校栄養士の松丸奨です。今日は、たこ焼きの型がなくても作れる「平たこ焼き」のご紹介です。「ひらたこやき」と読むこの料理は、名前のとおり、丸くない平べったいたこ焼きです。なぜ丸くないのか、それは大量調理の給食では、丸くする機材を購入するには余りに大がかりだからです。仮に機材があったとしても、何千個のたこ焼きをくるくる回して焼き上げるのには難しいものがあります。そこで丸めずに平べったくして、材料や味はたこ焼きのままで作ろう! となり、平たこ焼きを提供することになりました。

 たこ焼きの味を生かしつつも、給食らしく、中にはたっぷりの野菜を入れています。野菜をたくさん食べられるのがうれしいですね。大豆も入れてたんぱく質もアップ。ビタミンの緑黄色野菜。たんぱく質の卵。具だくさんな内容で、栄養価を満たさなくてはいけない給食では、大活躍してくれるレシピなんですよ。

 さて、食材で注目なのがキャベツです。キャベツに含まれるビタミンUは、キャベジンとも呼ばれる成分です。胃の粘膜の修復をうながしたり、過剰な胃酸の分泌を抑えたりすることが期待できます。美肌作りに役立つビタミンCや、健康な骨を作るビタミンKも豊富です。キャベツの外葉には、ビタミンCが多く含まれています。たこ焼きに欠かせない野菜です。サラダやスープでも使えるので、冷蔵庫に常備してあるといいですね。おいしい平たこ焼きを楽しみましょう。

[作り方]

(1) 大豆とニンジンと長ネギはみじん切りにしておく。キャベツは細かめのザク切り、もしくはせん切りにしておく。タコは食べやすい大きさを意識して刻んでおく。

(2) ボウルにコーンと大豆と野菜とタコを入れ、卵、小麦粉、水、牛乳を入れて混ぜ合わせる。

(3) フライパンを強火で加熱、いため油を入れてから生地を流し入れる。

(4) 中火に落として、フタをして1~3分、軽く焦げ目が付き、固まれば、ひっくり返して1~2分加熱、両面に焦げ目をつけたら完成。仕上げにカツオ節と青ノリとソースをかけていただきます。※ひっくり返す時は大きめのヘラを使うとよいです。

(レシピ作成 栄養士 松丸奨)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

matsumaru-susumu_prof

松丸奨(まつまる すすむ)

 管理栄養士 栄養教諭 フードコーディネーター

 1983年千葉県生まれ。専門学校卒業後、栄養士として千葉県内の市立病院に勤務。2009年より小学校で勤務。給食の献立作成や調理指導、食育の授業などを行っている。2013年には、実際に提供されている給食のおいしさなどを競う「全国学校給食甲子園」(第8回・応募総数2266校)で優勝。ドラマでの給食の監修・調理指導など担当。テレビなどのメディア出演も多数。塩分が控えめで、だしや味付け、彩りにこだわったレシピ作りに励んでいる。著書に、「日本一の給食メシ 栄養満点3ステップ簡単レシピ100」(光文社)「ママと子の「ごはんの悩み」がなくなる本」(サンマーク出版)「日本一の給食レシピ 子どもがすくすく育つ」(講談社)

Instagram:https://www.instagram.com/matsumaru.susumu/
ブログ:小学校栄養士 松丸 奨のブログ

松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」の一覧を見る

最新記事