松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」
健康・ダイエット・エクササイズ
平たこ焼き…「ひらたこやき」と読む
小学校栄養士の松丸奨です。今日は、たこ焼きの型がなくても作れる「平たこ焼き」のご紹介です。「ひらたこやき」と読むこの料理は、名前のとおり、丸くない平べったいたこ焼きです。なぜ丸くないのか、それは大量調理の給食では、丸くする機材を購入するには余りに大がかりだからです。仮に機材があったとしても、何千個のたこ焼きをくるくる回して焼き上げるのには難しいものがあります。そこで丸めずに平べったくして、材料や味はたこ焼きのままで作ろう! となり、平たこ焼きを提供することになりました。
たこ焼きの味を生かしつつも、給食らしく、中にはたっぷりの野菜を入れています。野菜をたくさん食べられるのがうれしいですね。大豆も入れてたんぱく質もアップ。ビタミンの緑黄色野菜。たんぱく質の卵。具だくさんな内容で、栄養価を満たさなくてはいけない給食では、大活躍してくれるレシピなんですよ。
さて、食材で注目なのがキャベツです。キャベツに含まれるビタミンUは、キャベジンとも呼ばれる成分です。胃の粘膜の修復をうながしたり、過剰な胃酸の分泌を抑えたりすることが期待できます。美肌作りに役立つビタミンCや、健康な骨を作るビタミンKも豊富です。キャベツの外葉には、ビタミンCが多く含まれています。たこ焼きに欠かせない野菜です。サラダやスープでも使えるので、冷蔵庫に常備してあるといいですね。おいしい平たこ焼きを楽しみましょう。
[作り方]
(1) 大豆とニンジンと長ネギはみじん切りにしておく。キャベツは細かめのザク切り、もしくはせん切りにしておく。タコは食べやすい大きさを意識して刻んでおく。
(2) ボウルにコーンと大豆と野菜とタコを入れ、卵、小麦粉、水、牛乳を入れて混ぜ合わせる。
(3) フライパンを強火で加熱、いため油を入れてから生地を流し入れる。
(4) 中火に落として、フタをして1~3分、軽く焦げ目が付き、固まれば、ひっくり返して1~2分加熱、両面に焦げ目をつけたら完成。仕上げにカツオ節と青ノリとソースをかけていただきます。※ひっくり返す時は大きめのヘラを使うとよいです。
(レシピ作成 栄養士 松丸奨)
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