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急速進行性糸球体腎炎とは

 56歳の息子は微熱と 倦怠けんたい 感が続き、急速進行性糸球体腎炎と診断されました。約3か月入院し、今は透析に通っています。脚が痛み、食事の際は手が震えます。どんな病気ですか。(83歳女性)

糸球体に炎症 腎機能低下

広村 桂樹 群馬大学病院腎臓・リウマチ内科教授(前橋市)

 急速進行性糸球体腎炎は、腎臓の血液 濾過ろか 装置である糸球体に激しい炎症が生じることで、腎機能が急速に低下する病気です。たんぱく尿や血尿が表れ、放置すると数週間から数か月で末期腎不全となり透析が必要になります。

 原因の一つに「顕微鏡的多発血管炎」があります。全身の細い血管の炎症により出血や血流障害をきたす病気です。特に腎臓、肺、皮膚、神経の血管に起きやすいと言われています。

 糸球体も細い血管で出来ており、炎症で腎機能が急速に低下します。発熱や倦怠感などの全身症状のほか、手足のしびれや筋力低下が起こることもあります。

 息子さんの場合は、症状から、顕微鏡的多発血管炎によって起きている可能性が高いと考えられます。

 治療は、中等量から大量の副腎皮質ステロイドと免疫抑制薬を使用し、血管の炎症を消失させます。その後、薬の量を減らし、炎症のない状態を維持します。

 治療後も手足のしびれや筋力低下の症状が残り、リハビリが必要になることもあります。また、治療により免疫力が低下するので、感染症の予防も重要です。

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